揖斐郡ブランド推進協議会では久しぶりの海外戦略として、11月28日から12月1日まで4日間の予定でシンガポールへトップセールスを行ってきました。
新型コロナウイルス感染症の影響で2018年(平成30年)以降6年振りになりますが、揖斐郡の特産品である富有柿・茶・米等農産物の輸出促進を図る目的で、今回はいままでの香港に代わってシンガポールへ行き先変更したところです。
シンガポールは香港同様、農産物の輸入に関する規制が緩いため輸出先として人気がありますが、日本国内での産地間競争が激しいためバイヤーとの関係強化が求められます。
観光においても、シンガポールでは日本関連の商品・サービスの流通も多く、日本のものを目にする機会も多いことから日本好きや日本をよく知る方も多い。また、経済水準が高く訪日経験者が多いことなど、誘客に関してもポテンシャルが非常に高い市場です。
11月20日に揖斐郡産富有柿の輸出出発式を行い2,500kgをあらかじめ空輸した上で、協議会会長の堀尾いび川農協組合長、揖斐郡三町の町長・議会議長、そして地元選出県議会議員、全農関係者及び関係団体・事務局等総勢20名でシンガポールを訪問しました。
訪問先は日本貿易振興機構(JETRO)及び、日本政府観光局(JNTO)のシンガポール事務所、在シンガポール日本大使館、全農インターナショナルアジア(現地輸入商社)。それぞれ表敬訪問して現地の現状についてレクチャーを受けました。
そして最後に、富有柿を店頭販売していただいている日系スーパー(DON DON DONKI,MEIDI-YA)を視察しました。中心市街地の巨大なショッピングモール内の店舗に陳列してありましたが、売り場には日本産のリンゴ、梨、ぶどう、ミカンなど高級果物が並び、日本各地の産地間競争の激しさがわかります。
しかし、おいしいものは確実に売れるそうでこの競争に勝ち抜く必要があります。岐阜県産柿の総輸出量は令和5年は34.8トン、過去最多の年は平成29年で53.1トンでした。
国別の輸出量は今までは圧倒的に香港向けが多かったのですが、香港の中国化により減少傾向になってきていますので、今後シンガポール市場がとても有望視されており、揖斐郡ブランド推進協議会としても富有柿等の地元農産物のブランド化、輸出強化に取り組んでまいります。