昨今の集中豪雨や大規模地震などによる災害において、地域防災力の中核である消防団の活動は極めて重要であります。
こうした中、消防団員の確保については、人口減少などを起因として全国的な課題となっています。当町では防災・減災対策において消防団活動の充実は必要不可欠であると認識しており、持続可能な消防団組織運営に向けて消防団を中心に関係機関と連携して検討を進めてまいりました。
(1)消防団活動の現状を把握するため、本年6月に全団員160名を対象としてアンケート調査を実施しました。
(2)アンケート調査結果を受けて、消防団に関する課題を「大野町消防水防協議会」にて協議し、今後の取組方針を策定しました。
近年、災害が多発化・激甚化し、消防団員一人ひとりの役割が大きくなっている現状に鑑み、団員の労苦に報いるため、下表のとおり令和3年度分と令和4年度分以降の二段階に分けて報酬を見直しました。
報酬区分 | 改定前 | 令和3年4月1日改定額 | 令和4年4月1日改定額 | ||
年額報酬 | 団員 | 22,000円 | 36,500円 | 36,500円 | |
役職加算 | 班長 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 | |
副分団長 | 4,000円 | 9,000円 | 9,000円 | ||
分団長 | 4,000円 | 14,000円 | 14,000円 | ||
出動報酬 | 水火災 | 2,000円 | 7,000円 | 8,000円 | |
警戒 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | ||
訓練 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 |
令和5年度より、操法大会を廃止し、地域の実態に即した災害現場で役立つ訓練内容へ見直しを図りました。
多様化する働き方やライフスタイルの変化に伴い、幅広い住民の参加の促進や住民の理解を深めるべく、時代に即して変わっていく組織を目指します。
地域住民が連携して防災活動を行う自主防災組織において、消防団員が退団後も引き続き地域で中心的な役割を担うことができるよう、人材の育成に注力します。
地域の安全、安心に欠くことのできない消防団活動について、その存在意義や役割へ十分な理解が得られるよう、引き続き地域住民の皆さんと連携して取り組んでまいります。